マンテーニョの魚

 

もともと個人蔵のエクアドル文物だった土器がオリジナル。2017年9月にBIZEN中南米美術館で整理中のものを見せていただいた。マンテーニョ文化だとのこと。「一般にエクアドル海岸地方の土器は、その表現における強烈な超現実的空想力が特色である」とはネットで拾った文章だが、このお魚さんを見るかぎりは現実的な描かれ方をしている気がする。とにかく姿がぽちゃんとしていてかわいい。


発表時期 2017年11月

国  籍 エクアドル

由  来 マンテーニョ

マンテーニョ文化(AD1100~1520?)は、エクアドル中部海岸地帯で統合期に栄えた文化(統合期=諸地域が権力者によって統合されていった時期、紀元700~1550頃)。黒色に磨かれた男性立像(頭にお皿付き)や、人物やネコ科動物がうずくまるようにしてU字状の台を背負っている石彫(「石の座席」と呼ばれる)で知られるらしい。マンテーニョはまた、エクアドル以北の温暖な海域のみに生息し、祭祀において重要であったスポンディルス貝によって、ペルーやメソアメリカと広く交易していた。遺跡からは天秤用の錘や斧型の貨幣も出土しているというウワサだ。