鹿の耳飾り

図案はシパンという土地の豪族の墓から出土した耳飾りのもの。オリジナルのまま。シカの周りをぐるっとくり抜いてあり、黄金と、白蝶貝やトルコ石の象嵌で飾られた、立体的で、実に美しいイヤリングだ。小円に囲まれたデザインの鳥の耳飾りとお揃い。同じ職人が作ったのだろうか。


発表時期 2005年12月

国  籍 ペルー

由  来 シパン(モチェ)

モチェはAD 0~700年ごろにペルー北部海岸で栄えた文化圏。立体造形に優れ、黄金をはじめ数々の美しい工芸品を残した。大きくて水の豊かな川から用水路を引いて、砂漠を農地に変えていった。つまり、「灌漑農業」を積極的に行う農業先進国だったらしい。