狐の神と従者たち

モチェではキツネも神様だったらしい(ほとんどの動物が神様だったようだが)。太陽の神と夜の神はともに最重要な二柱の神で、土器にはよくその対立が描かれているらしい(善悪の対立ではない)。キツネは太陽神や豊穣神のサイドで、忠実な家来であり、重要な存在とのことだ。もっとも、この話は20年前の図録に書かれていたものなので、いまはまた変わってるかも。神様らしい派手な衣装の奴もいれば、そうじゃない奴もいて面白い。左下のキツネはオリジナル、左上のキツネはそれを日本風にアレンジしたもの。


発表時期 2018年11月

国  籍 ペルー

由  来 モチェ

モチェはAD 0~700年ごろにペルー北部海岸で栄えた文化圏。立体造形に優れ、黄金をはじめ数々の美しい工芸品を残した。大きくて水の豊かな川から用水路を引いて、砂漠を農地に変えていった。つまり、「灌漑農業」を積極的に行う農業先進国だったらしい。