太鼓を持つ狐人

トルヒーヨのワカ・デル・ルナ(月の神殿)から出土した壺をトレスしたもの。「螺旋模様の狐人」もそうだが、実物は後ろに鐙型の注ぎ口が付いている。被り物を着け、太鼓のようなものを手に持つ擬人化されたキツネ。この被り物がどうも「狐の神と従者たち」の「狐の神」と共通するものに見える。


発表時期 2018年11月

国  籍 ペルー

由  来 モチェ

モチェはAD 0~700年ごろにペルー北部海岸で栄えた文化圏。立体造形に優れ、黄金をはじめ数々の美しい工芸品を残した。大きくて水の豊かな川から用水路を引いて、砂漠を農地に変えていった。つまり、「灌漑農業」を積極的に行う農業先進国だったらしい。