パラカスのねこ


2020年に発見され、SNSで拡散して有名になった地上絵。ナスカよりも前のパラカス後期(紀元前500〜後200)のものらしい。地表の暗い色の岩を線状に取り除き、明るい色の岩を露出させることで描かれた。線の幅は30~40センチ。自然の浸食作用を受けやすい急斜面に描かれていたためほとんど見えなかったが、クリーニングと保存作業によってここまで見えるようになったらしい。


発表時期 2020年12月

国  籍 ペルー

由  来 パラカス 

ペルー南海岸のイカ川下流域からパラカス半島にかけて、紀元前800年(1400年とも)から前100年ごろに栄えた文化。灌漑など農耕技術の発展により作高が向上、アンデス高地とも交易を行った。そのため、海岸地帯ではあまり使われていなかった染色性の高い獣毛糸を利用するようになり、パラカスの織物は色彩に富んだものとなった。こうした染織の技巧やミイラ葬、地上絵などの文化的特徴は、その後のナスカ文化に引き継がれた。