パラカスの首斬り場面


山形大学の研究チームが2013年に発見した地上絵。3Dスキャナで調査したところ、左側の人物は手にロープを持っており、その先端に人間の頭部がぶら下がっていることが明らかになった。さらに右側の人物の頭部と胴体が泣き別れになっているようであることから、「斬首の場面」の可能性が高いと考えられている。


発表時期 2020年12月

国  籍 ペルー

由  来 パラカス 

ペルー南海岸のイカ川下流域からパラカス半島にかけて、紀元前800年(1400年とも)から前100年ごろに栄えた文化。灌漑など農耕技術の発展により作高が向上、アンデス高地とも交易を行った。そのため、海岸地帯ではあまり使われていなかった染色性の高い獣毛糸を利用するようになり、パラカスの織物は色彩に富んだものとなった。こうした染織の技巧やミイラ葬、地上絵などの文化的特徴は、その後のナスカ文化に引き継がれた。