レクワイの月の聖獣

月の聖獣はペルー北高地や北海岸で、紀元前から1500年の長きにわたって登場する神話的モチーフ。ガジナソ文化、ビクス文化、モチェ文化、レクワイ文化、チムー文化、そしてチムー=インカ文化の土器や金属製品、織物に表される。モデルは「ヤマネコ」説が有力だ。ちなみにこれまで「モチェの神獣」や「モチェのドラゴン」として紹介したヤツらも実は「月の聖獣」だったらしい(なんてこったいオリーブ)。


発表時期 2023年11月

国  籍 ペルー

由  来 レクワイ

レクワイは紀元0〜600年頃、ペルー北高地のカイェホン・デ・ワイラス盆地(現アンカシュ県)を中心に栄えた文化の名前。カオリンを含む白色の土器にネガティブ技法(ろうけつ染めのような彩色方法)で文様を描いた。ワラス文化(紀元前200〜紀元1年頃)の後継として始まり、ワリ帝国(紀元600〜1000年)に吸収されて終わった。